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久しぶりに2日続けての休みが取れることになった。
そうなると少し遠くへ行きたくなる。とは言え例のごとくお金は無い。それで日帰りで安上がり、ただし少し遠くへの旅をしようと思う。 休みの前日に金券ショップを覗くと、近鉄の株主優待券だかが出ていた。近鉄であれば大阪まで行くことも出来る。深く考えずに往復分の2枚を購入した。 当日。さすがに始発の時間には起きられないので、ゆっくりスタートにする。近鉄名古屋駅に8時半前に着いた。株主優待券だと改札を出るまではどこまででも行ける。ただし近鉄の場合、特急券は別途購入しなければならない。時間とお金とで天秤にかける。今回の判断では、速さよりは電車に乗っている感覚、というか時間の長さの方を大事に思った。速いのは楽かもしれないが、僕の場合、そこに物足りなさを感じてしまうのだ。 まずは8時41分発の松坂行きの急行に乗る。世間様的にも連休の初日ということもあって、やはり人は多い。桑名までは時々乗っているが、そこから先は久しぶりの区間になる。と言っても人の多さも含めて、そんなに景色を楽しむ感じでもない。 10時頃伊勢中川に到着。ここで大阪上本町行きの急行に乗り換える。ここは1本の線路を挟んで両側のホームから列車に乗り込むスタイル。立派な駅ではないけれど、重要駅らしさはこういう所でも分かる。花見の季節は終わっているから、普通にピクニックにでも出かける風の学生の一団が居る。列車の中でも賑やかで、少しうるさいかなと思ったが、自分の若い時もあんなだったことを思い出した。まあ、そんなもんでしょう。彼らは東青山駅で降りていった。伊賀神戸、名張と進む。この辺は去年三重県内ブックオフ巡りで大変だった土地だ。当分再訪の予定は無い。しかし、この辺の景色はどうということは無いけれど、ホッとする。多分、大分の田舎の風景に通じるものがあるからだ。 大和八木に11時34分到着。ここから京都行きの急行に乗り換える。観光客が多い。進行方向左側のドア付近に立ったので、郡山城は見えたが薬師寺が見えなかった。少し乗って大和西大寺でまた乗り換えて12時12分近鉄奈良駅に到着。1枚目の優待券の使用終了。 昼食を摂ろうかと思って辺りで店を探したが、その時に適当な所に当たらなかったので、疲れてはいるが諦めて奈良公園への坂道を登り出した。やっぱり疲れているせいか、足取りがいつもより重く感じる。 今回奈良に来た目的は国立博物館でやっている<信貴山縁起絵巻>展に行くためである。入口を見ると「最大20分待ち」とある。今日は時間が無いので、せっかくだけれど後列から覗き込むことにした。入って最初にいきなり<山崎長者巻>がある。当然のことながら人の密度がいちばん多い。その列には並ばずに後ろから見る。絵巻の縦幅は思ったよりも長いが、それでも後ろからだと下の方が少し見切れる。惜しいが仕方ない。それでもこの絵巻の面白さは十分に伝わってくる。鉢が飛ぶ。米俵の行列が飛ぶ。長者の女房だか家人だかが凄い表情で驚くさま。<延喜加持巻>も<尼公巻>も良かった。線は繊細だけれど、描かれていることの不思議さとそこから派生する素朴な信仰心がとても伝わってくるような気がした。 会場を進むと<地獄草紙>があった。どういうものか知ってはいたが、現物を見るとやっぱりエグいし怖い。現代人の感覚でもそうなのだから、同時代にこれを見た人たちは本当に恐ろしさを感じただろうし、その分、何とか地獄行きは避けたいと思ったことだろう。 それこそ急行並みの勢いで展示をひととおり観て、そそくさと坂道を下る。東大寺や興福寺にも寄りたいが、今回はスルー。しかし空腹には勝てないので駅の近所でようやく昼食にした。 近鉄奈良駅から京都行きの急行に乗る。14時15分発。竹田から京都市営地下鉄で東山駅を目指す。15時20分着。地上に出てみると雨が降っている。あれ、今日は降らないと思っていたのに。寒いだけでも予定外なのに、と思いながら、それでも傘無しで歩き出す。国立近代美術館に行くつもりである。 何年ぶりかで国立近代美術館に来た。<オーダーメイド:それぞれの展覧会>を観るためである。来場者が自分の好みで観覧順を決められる、という趣旨が面白そうだったから。ところがいざ会場に入ってみると、意外にそうでもない。ひとつひとつの作品に対しての思いは生まれても、さまざまな作品を観ていくことによってその思いの積み重なりが必ずしも生じる訳でもないのだ。そもそも自分でストーリーを作るために展覧会に行く訳でもない。もちろん、それが生じたり生じなかったりすることも結果だし、そういう考えをつらつら抱くだけでも良いのだろう。 少しもやもやした感じで観終わって、一応コレクションも観ることにした。学生時代にここで観た記憶があるものもあるし、そうでないものもある。でも今回観て良かったのは染色の小合友之助の作品だった。シンプルでモダンな色遣いと構図だが、やっぱり「和」の感じがいい。 京阪三条まで歩いて京阪電車に乗る。もう今回の京都はこれでおしまい。何せ時間との戦いである。寝屋川市で降りてブックオフに立ち寄り。速攻で終了して大阪市内に向かう。予定よりも早くなったが、しんどさもあるし、寒いのもあるので早目に帰ることにした。 天満橋から谷町九丁目まで地下鉄に乗って近鉄の上本町駅に向かう。時刻表を見ると、もう直ぐ五十鈴川行きの急行が出るところだった。大急ぎで乗り込む。19時25分発。もう暗いので車窓の風景も何もない。ただ停車駅のアナウンスを聞くだけなので、持ってきた文庫本を読み進める。伊勢中川に21時06分着。名古屋行きは少し遅れて21時20分頃発。津や四日市で乗り込んでくる人も居るが、降りていく方が多い。22時36分、近鉄名古屋駅着。 結局この日帰り旅で、地下鉄まで入れると12本の列車に乗ったことになる。乗り換えという作業は僕は結構好きなのだが、なかなか慌ただしかったのも確か。
by mwaka71
| 2016-05-01 11:06
| 旅
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