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休みだったので何処かに行こうと思った。休みだからと言って油断をするとすぐに時間が経ってしまう。そうしてそれでも外に出ようとしてもせいぜい名古屋市内かその辺ぐらいのブックオフで過ごして時間切れになる。それはそれでつまらないこともないのだけれど、必ずしも心が満たされる訳でもない。そうなるとやっぱり多少無理してでも遠出をしておけばよかった、と後悔することになる。
今日は頑張って遠出をしようと思った。財布と相談しすぎてその気が失せる前に列車の切符を買うことにした。切符を買ってしまえばその目的地までは行かなければならない。目的地に着くよりも前に気が変わって途中下車してしまうことも有り得るのだけれど、その分の運賃が無駄になるのも悔しい。 9時過ぎに名鉄一宮駅から豊橋行きの特急に乗る。いつもなら名古屋や金山で降りるが今日はまだまだ。そのままずっと乗って終点の豊橋まで行く。一旦改札を出るが、今度はJRの切符を買い直して再び改札内へ。今度は浜松を目指す。この辺の東海道線も何度も乗ったけれど、浜名湖が近付いてくるといろいろな意味でドキドキしてくる。景色はとても好きなのだが、一方で万が一の怖さも同時に感じながらその辺を通過する。 11時少し前に浜松に着いた。浜松駅というと僕は東京から大垣行きの普通列車に乗った時のことを思い出す。確かムーンライトながらではなくて、本当に普通の普通列車だったはず。それが深夜に浜松駅に停車するのだが、貨物列車の待ち合わせとかで45分間ぐらい発車まで時間があったように思う。腹が減っていた僕は一度改札を出て南側に在ったコンビニに駆け込んでパンか何かを買った記憶がある。20数年前のことである。その後も浜松駅には何度か来ているけれど、その20数年前の停車時間が忘れられない。 さて、浜松駅から今度は新浜松駅に徒歩で向かう。遠州鉄道に乗るためである。1日フリーパスを買って赤い電車に乗る。西鹿島まで行くのだが、時間がありそうなので途中でブックオフに寄ろうと思う。それで曳馬駅で降りる。36分後の列車に間に合わせるために大急ぎで歩いて、大急ぎで物色してどうにか1枚面白そうなものを見つけて購入して、また大急ぎで駅に戻る。 曳馬から西鹿島までまた遠鉄に乗る。西鹿島には以前、新所原から天浜線に乗って来たことがある。その時はそこから遠鉄に乗り換えて浜松に出た。今日は天浜線のその先、天竜二俣駅まで乗る。後ろ乗り前降りのワンマンカーに乗ると、いかにもローカル線の旅であって旅行気分になれる。天竜二俣には12時36分に着。いかにも鉄道ファンという感じの人が何人か居てあれこれ写真を撮りまくっている。僕も鉄道好きだが、そこまでの熱意は無いので写真は撮らない。 それよりも天竜二俣までやってきたのは、秋野不矩美術館に行くためである。前に愛知県内に住んでいた時も行ってみようとは思っていたのだが、この時間と距離のために今一つ乗り気にならなかった。やはり「エイや」は必要なのだ。ということで、6年だか7年だか越しの願望を果たすことになった。 駅からは15分程歩く。そもそも今日が晴れていなかったら来ていない。僕のような公共交通機関と徒歩で旅をする人間にとっては天気は重要なのである。川を眺めて山の方に入っていって、やがて上り坂になる。その上に美術館がある。まるで砦のような姿だ。藤森照信の建築というと、僕のような大分県人にとっては長湯温泉のラムネ温泉のイメージが強い。で、こっちを見るとそれに通じるものはやはりある。全体のデザインやら壁の質感やら。ジブリのアニメに出てきそうな外観は不思議と言えば不思議なのだけれど、その質感のせいか、周りの風景に違和感なく溶け込んでいて気持ちが良い。僕が坂を登り切って着いた時も、何人かの来場者がその外観の写真を撮っていた。 秋野不矩は僕の母親が好きだったことで知った作家だ。前衛的ではないが、だからと言って古臭さなど微塵も感じさせないだけでなく、何よりも真摯で詩的であって、というところが僕も好みだったりする。あんまり上手く言えないけれど。 彼女の作品はもちろん素晴らしいのだが、建物内部も好きな雰囲気だった。美術館ではあるけれど、威張ったところがひとつもない、居心地の良い空間だった。 ひととおり観終わってから、また外で建物の写真を撮ると、再び駅まで歩く。後は同じコースで西鹿島まで戻る。遠鉄に乗って、小林という駅で降りる。ここにも近くにブックオフがある。大した成果は上がらなかったが、最近はもう悟りの境地で巡っているので構わない。 陽はまだ高いが、明日からまた忙しいので早目に帰途に着く。駆け足の小旅行だったけれど、それなりに面白く出来た旅だったと思う。
by mwaka71
| 2016-03-28 00:45
| 旅
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