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まずはお詫びから。
チケットを買う時に何故か料金を勘違いして、受付のお姉さんに「おつりは?」とぶっきらぼうに訊いてしまった。恥ずかしい。申し訳ないことで、失礼しました。 さて、それでちょっとテンションが下がったところからスタート(苦笑)。 15世紀から18世紀に至るヴェネツィアにおける絵画作品を集めた展覧会である。様式的なところから言えばルネッサンスからバロック、ロココということになるのだろう。 全体的な感じとしては、案外おとなしい内容の作品ばかりだなあという印象を受けた。「宗教・神話・寓意」のセクションに置かれた作品に描かれたテーマ、物語は知らないことはない内容なのだが、もうひとつ凄みを感じない。崇高さ、荘重さ、息を飲むような凄惨さ、陶酔的な美、そういった気配が眼前の作品群から放たれているようには思えない、ということである。 昨夜たまたまチャンネルをひねったら<世界ふしぎ発見!>でローマのサン・ピエトロ大聖堂のことを取り上げていた。それは使徒ペテロの墓の上に建てられたもので、もとの墓自体はごく質素なものだが、その墓の重要さを眼に見える形で表したのが現在の大聖堂なのだという。そして重要さを示すために壮麗な作りになっているとも紹介していた。 眼に見える形という意味では、今日観た宗教画も同じことだ。確かにきれいに仕上げられており、職人の技術としては優れたものなのだろう。だが、きれいな仕上がりと生きた物語として観る者に訴えかける力の有無は別物である。たとえ静的な画題であってもそこに圧倒的な存在感があったかどうか(仏像と比べてはいけないのかもしれないが)。 そういう作品がまず並ぶから、多少うんざりしていたところにティントレットの<奏楽天使>が現れる。恐らくテオルボを弾いている天使だろうが、それは堂々たる体躯をしている。また、それは背中側から描かれており、翼が異様に生々しい。 そしてもうひとつティントレット。<若い男の肖像>というタイトルだったと思う(ちなみに同じ巡回展でこの作品を豊田市美術館では<高位聖職者の肖像>としている)。黒いローブを着けた若い男が左側を向くようにこちらを見つめている。背景もほぼ黒で塗り込められており、彼の顔と手が浮かび上がる。そしてその眼差しの強さに惹き付けられる。 これらティントレットの2作品を観られただけでも良かった。後半の風景画は、ヴィヴァルディが生きた時代のヴェネツィアの雰囲気を多少とも想像することは出来るのだが、さほどに趣きを感じられなかったし。
by mwaka71
| 2007-07-15 18:13
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