僕はたいがいのスポーツはやると下手だが、嫌いではない。
観る側に回ってもそれはそれで良い。実際に会場まで足を運ぶ機会はほとんど無いので、結局テレビ観戦ばかりになってしまう。それでも見始めるとついつい見入ってしまうことは多い。
しかし、テレビ観戦の際、確実に観る気を失くす場合がいくつかある。ひとつはその競技に、もともとはほぼ無関係の芸能人が「サポーター」とかいう扱いで現れる場合だ。視聴率アップを狙う放送局側の思惑があるのだろうが、率直なところ、邪魔だ。ワイドショー番組で全く専門外のコメンテーターにひと言求めるのと同じぐらいにつまらない。一般人(視聴者)なら圧倒的多数が思いそうなことを、わざわざ、しかもただ「サポーター」だからそこに居るような芸能人に言ってもらわなくても良いのだ。黙って試合を見せやがれ!と思う。番組としてまで、一方的な応援はあまり観ていて気持ちの良いものではないのだ。ついでに言えば、番組のイメージ・ソングというものが幅を利かせるのも非常に鬱陶しい。
別の観る気が失せること。中継中に画面のどっかに出る変なキャッチフレーズ、あれもダメだ。放送局側としては盛り上げたいのだろうけれど、スポーツは筋書きの無いドラマなのだから、そこにテメエで勝手にテレビドラマのような筋書きめいたフレーズを入れるなと言いたい。内容がひどく安っぽい二流か三流のドラマのように思えてしまう。
素晴らしいプレーを期待し、それが現れれば素直に感心し、更にそれが自分の応援するチームであれば喜べば良い。負けたら、それは実力か運が無いだけのことだ。
ニュースや報道番組が、ニュースをネタにしたバラエティになってきているのと同じように、スポーツ中継番組もスポーツをネタにしたスポーツ・バラエティになってしまうのはとても不愉快なことだ。