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昨日CDショップで盛り上がらない、と書いたばかりだが、舌の根も乾かないうちに訂正する。
いいのがありました。 タワーのオリジナル企画で、かつてビクターが一生懸命に録音してくれた現代音楽の作品集の初CD化のものが並んでいるではないか。何故か入手困難だった武満徹の<ウィンター>などを含む作品集(指揮:岩城宏之)、1966年と68年に武満と一柳慧の企画で開催された現代音楽祭「オーケストラルスペース」からのライヴ録音集など5枚がそのラインナップ。いやいや、「キターッ!」という感じだったね。そんなところで反応するのもどうかとは思うけど。 有り難いことに1枚1000円。エラいぞ! タワレコ! で、今回は武満の作品集と、リゲティやクセナキスが収録されている<オーケストラル・スペース 1966(Ⅱ)>を購入。武満のことは改めてにして、今日はリゲティとクセナキス。 演奏は小沢征爾、若杉弘の指揮による読響。当時、二人とも30代に入ったばかりのはず。若杉はともかく、小澤にも「現代音楽」をちゃんと(笑)やっていた時代があったんだなあ、と思ったりもする。 リゲティは<アトモスフェール>(指揮:小澤)。1961年作品。これが日本初演である。ダイナミックレンジが広いから録音も非常に難しかっただろう。しかも、ライヴだし、初演だし。そしてオケにとっても厄介な作品だし。音塊(トーンクラスター)の繊細にして華麗な変化を聴かせるためには、ある意味で不純物のような音を可能な限り排除しなければならない。ということで、ガンバったな、とは思うけれど…。 クセナキスも日本初演作品だった<ストラテジー>。戦術という意味である。舞台の左右にオケが分かれて、それぞれに指揮者がつく。予め設定されている音響の組合せによりポイントが決まっており、それをそれぞれの指揮者がどう選ぶかで勝敗が決まる。数学で言うところの「ゲーム理論」を使っているのだそうだ。 もっとも、勝敗は芸術上の優劣そのものではない、と作曲者は言っているらしい。まあ、出てくる音響を体感せよ、ということなのか。いい演奏か?と訊かれたら困る。これは視覚的要素まで入らないと本当には楽しめないのかもしれない。そうでなければ、シュトックハウゼンの<グルッペン>に偶然性という要素を加えて割っただけの作品になってしまう。ナマで観てからでないと、とは思うが、やっぱり僕はクセナキスなら<ノモス・ガンマ>や<ペルセファッサ>とかの方が好きだ。 とか、いろいろ言ってみても、この40年前の「オーケストラル・スペース」という企画自体が、羨ましい。現代音楽、同時代の音楽の存在意義を熱く世に問う。この積極的な姿勢そのものがカッコいいのだ。
by mwaka71
| 2006-10-18 02:44
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