今更ながらの名盤である。とは言っても、僕が本気でビートルズを聴き始めたのが10年前ぐらいからだから、このアルバムとの付き合いもその程度だ。
、思った可能性が高いのには理由がある。
以前の僕は、もちろんビートルズのほとんどの作品は好きだったが、特にジョン・レノンの曲に強く惹かれていた。彼の独特な苦みのある音(文章データ欠落)を感じなかった、という意味だ。<FIXING A HOLE>や<WHEN I'M SIXTY-FOUR>の存在。
しかし、それから年を経て、最近久しぶりに聴き直したら、随分印象が変わった。
そこに挙げた曲を始め、<SHE'S LEAVING HOME>が実は非常に素晴らしいナンバーであることにようやく気が付いたのだ。アレンジもそうだ(文章データ欠落)ズの良さが分かってくると、そこに辿り着くのは容易なことだ。
(文章データ欠落)、ということ自体が今でも大いに目立つのだ。更に、それまでのロックの歩みを一旦集大成した作品として<Sgt.Peppers>を見ると、その多面性に改めて驚かされる。ハードロック、ポップス、ワールドミュージック(今日は触れないけれどジョージ・ハリソンの<WITHIN YOU WITHOUT YOU>)、プログレ、クラシック、現代音楽などさまざまな要素がここにはある。またスタイルだけでなく、込められた表情も決して一筋縄では行かない。
ロックが挑戦的だった時代、あるいは挑戦することがロックだった時代の大傑作。僕はそう思う。