嵐山にて。
渡月橋から天龍寺に行く途中に竹の林を通った。これまた有名な場所だ。
観光地らしく、林とは言ってもきれいに整えられているし、何よりも1本1本の竹自体が太く、立派だ。
そう思いながら、ふと思い出したこと。
僕の大好きな画家の福田平八郎の竹の画は、こういう景色の中のこういう視点から生まれたのだろうということだ。彼が何処の竹林を観てあの作品を描いたのかは知らないが、多分、こういう感じがもとになったのだろう。
写真は残念ながらピンぼけだが、雰囲気は少しは伝わるだろうか。こんな感じだと、このまま絵にしてもかなり抽象画風になってもおかしくはない。緑色にもいろいろあるし、竹そのものが真っ直ぐに上下に生み出す線と、節の横の線の位置関係が面白く見える。
平八郎の着眼点と作品の大胆さを思い出したひとときだった。