最近入手したピエール=ロラン・エイマールのCDで、ドビュッシーの<12の練習曲>を聴いた。毎度のことながら、やはりスゴい曲集だと実感した。
(文章データ欠落)に違和感のある音だ。この2小節分がもう一度繰り返されると、テンポがスルスルと上がる。一旦落ち着いて、今度は右手でソ-ラ-シ-ド-レ-ド-シ-ラと来る。お、今度はどう来るのか。と思うと、その上に♯がつきまくった短いフレーズが飛び跳ねる。当然重なると不思議な感じになる。この最初の30秒以内だけでも、十分に驚ける。
後の11曲もそうだ。何でこんなにも音が色を持ち、キラキラと輝きを放ちながら、自由に跳ね回ることが出来るのか。この奔放さはジャズのソロ・ピアノでもそうそうは出せないものだと思う。