久々にシネマ5で映画を観た。<永遠のモータウン>というドキュメンタリー作品である。テーマはタイトルにあるとおり、モータウン・レーベルであり、その全盛期を支えたバンド、ファンク・ブラザーズである。
スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、フォー・トップス、シュープリームスといったスターを輩出したレーベル、モータウン。もちろん彼らの音楽は好きではあるが、僕はもっと違った意味でディープなアトランティックだったり、JBそのものの方が実は好みだったりする。それはそれとして、忘れられたままだったバンド、ファンク・ブラザーズに焦点をあてたこの映画。まあ興味深かったのではあるが、似たような作品としての、あの<ブエナビスタ・ソシアル・クラブ>ほどには感心しなかった。「何でだろう」と観ながら考えたが、多分映画の中の「現在の演奏シーン」がちょっと懐古的に思えたからなのだろう。「かくして名曲は生まれた」的なノリのTV番組の延長に見えた、とも言える。だったら何もスクリーンで観なければならないか、という言い方さえ出来るのだ。
とは言え一応繰り返すが、それなりに楽しめる作品だったし、チャカ・カーンが<ホワッツ・ゴー・イン・オン>を歌う辺りはグッと来ましたけれどね。