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久しぶりに連休をもらったので少し遠くに出かけようかと思った。
泊りがけも含めていろいろ考えたけれど、やっぱり出費が大きくなり過ぎるのは良くないと思う。もちろんCDの購入を控えれば済む話なのだが、僕の場合それはそれでそうもいかない。百閒先生のように錬金術が出来るほどの能力も無いから、日帰り旅で落ち着かせることにした。 とは言え、ここのところの僕の旅行的な移動の動機はブックオフ行脚だから、それを中心に行く先を決めることになる。祝日に当たっているのでJRの青空フリーパスを使うことにする。豊橋方面にはちょっと前に行ったばかりだし、中央本線の岐阜県エリアでは今回は物足りない。ということで、三重県エリアを攻めることにした。前に桑名、四日市、鈴鹿辺りには行っているので、それ以外の店舗5店を一気につぶそう(当然、行く、の意味で)と思う。 仕事の日よりも早く家を出る。と言っても、開店時間から逆算しての出発なので、名古屋駅に8時を回ったぐらいに居ることにする。8時37分発、快速みえ1号で津に向かう。晴天なのは気持ち良いが、眠い。木曽川、長良川、揖斐川という大きな川を続けて越えていくのはいつも楽しい。通勤だとそうでもないのかも知れないが。 1時間で津に着く。後続の普通に乗り換え。「あこぎ」の阿漕の次の駅、高茶屋で下車。駅から10分程度歩いてこの日最初のブックオフに到着。いかにも街の郊外といった場所にある。次の列車が10時44分発で、その後は更に1時間後なので、絶対に遅れてはならない。 僕の阿房列車は目的のある列車旅なので、百閒先生の創めた本来の意味どおりではないが、ある種クレイジーな列車旅としては範疇に収まっているように思う。まあ、そんな注釈はさておき、とにかく時間との闘いなのである。都会の分刻みダイヤの過密さとは真逆なのだが、田舎旅の優雅さも無い旅なのだ。 さて最初の店、収穫無し。そうと決まれば直ぐに駅に戻る。 10時44分発の鳥羽行き。ここからは田舎旅でおなじみのワンマンカーである。次は伊勢市の店に行こうと決めてはいたのだが、何せ中途半端な場所にある。距離的に近いのは宮川駅だが、そこから歩いても20分ぐらいはかかるらしい。往復40分。しんどそう。それで伊勢市駅まで行ってレンタサイクルを借りようと思う。借金を頼みに行くのに電車賃を払っていく百閒的なノリに近い。 正午前に伊勢市駅に到着。ここで降りる人の多くは伊勢神宮に行くはずだ。僕は以前にちゃんと内宮と外宮に参っている。昔の人が一生に一回しか行っていない(正確には、行けない、のだが)ことを思えば、まずは十分。ということで、僕の詣でるべき別の場所に行こうと思う。ただ、よく調べていなかった上に注意力が足らなかったせいで、宇治山田駅まで歩いて行ってレンタサイクルを借りることになった。4時間以内で500円。安くはないが、歩くよりも、また列車旅とほぼかみ合わないローカルバスのダイヤとの兼ね合いよりも、多分ましなはずである。 伊勢神宮と反対方向に向かってペダルを漕ぐこと10数分。到着。自転車置き場に観光用の表示が付いたレンタサイクルを並べてみると、かなり違和感がある。店内物色。残念ながら収穫無し。次の列車の時間と、自転車を返す時間、宇治山田から伊勢市駅まで移動する時間を合わせると、あっという間に時間切れとなる。大急ぎで元来た道を引き返す。観光用のチャリでこんなにぶっ飛ばすヤツは滅多にいないだろう。 この後、松阪に移動するのだが、近鉄移動の方が本当は便利なのは分かっていた。しかし、せっかくフリーパスのあるJRを使いたい。そう思いながら宇治山田駅で自転車のカギを観光案内所に返した時点で、JRも近鉄もいちばんすぐの列車に乗り遅れることが分かった。失敗だが仕方が無い。 伊勢市駅発、13時44分。松阪着、14時29分。松阪は初めての街だ。僕は食に興味が無いので、松阪牛のことはどうでも良いのだが、松阪城跡とか本居宣長関連には少々興味があった。しかし、今日は飛ばす。駅からまた20分ぐらい歩く。結局歩くのである。松阪店到着、物色、収穫無し。ここまで3店で収穫無しというのはちょっと珍しい。無理矢理にでも、つまり自分の「欲しい」とか「買ってもいい」のハードルを下げても、ピンと来ないのだ。そこであまり意地を張って、時間を食ってしまうと次の列車に乗れなくなる。まあ、無いということを確認することも大事なのだ。再び駅まで20分歩いて戻る。 今度は名張に向かう。そうなると近鉄でしか行けない(青空フリーパス以外の出費が生じる)のだが、やむを得ない。と言って、この旅自体が無駄な旅なのだから、本当はやむを得ないも何も無いのだが。 とにかく近鉄に乗る。15時33分、松阪発。次の停車駅、伊勢中川から名張行きの普通に乗り換える。時間のせいもあるし、そもそも特急や急行でないからか、さすがに観光客らしい乗客はグッと少なくなる。どんどん山の中に入っていく。何だか旅らしくて楽しい。もちろん、結構疲れもあるし、そもそも朝から食事らしいものをほぼ摂っていないのだが、それでも旅する喜び(大げさだが)の方が、勝る。 名張、16時36分着。もう夕方だ。駅から大急ぎで歩き出す。ここは比較的近い。それでも10分ぐらいはかかる。店舗着、物色。ようやく今日の1枚め、2枚めに当たる。少なくとも1枚については廃盤間違い無しの一品。小さな満足を得られた後、また大急ぎで駅に戻る。 ここで止めても良かったのだが、もう、ついでの感覚で三重県のブックオフ全店制覇を目指すことにした。最後は伊賀上野店である。ここはもともと微妙な場所(もちろん僕にとって、という程度の意味で)なので、どうやって行くかが問題だった。17時28分発の急行でまずは伊賀神戸に行こうとしたのだが、列車遅れのせいで3分ぐらい遅く出発。伊賀神戸から伊賀鉄道に乗り換えるのだが、どうも乗り換え時間が無くなりそうな感じになった。もし遅れてしまったら次の列車は30分後だし、更にその後の展開が読めなくなる。実は、その時点僕のi Podの電池が無くなりかかっていたので、ネット検索を頻繁にやれる感じでなくなっていたのだ。 伊賀神戸に到着、伊賀鉄道の乗り場が見える。どうやら接続待ちをしてくれているようだが、僕は切符を買わなければならない。慌てて券売機にお金を投入しようとしたら、駅員さんから「もう乗って、中で買ってください」と言われた。じゃあ、ということで車両に走り込んだ。それで発車。ホッとしていたら中でシルバーの委託さんらしいスタッフさんが「切符拝見」と回ってきたので、そこで上野市駅で降りる旨を告げてお金を払った。すると手書きの帳票を渡してくれた。さすがローカル線である。上野市駅、18時07分着。 行政的に言えば今は伊賀市ということらしいが、僕は今でもどうも伊賀上野と言いたくなる。5年ぐらい前に学生時代の友人たちと訪れたのだが、その時は車移動だったし、そもそももっと日中だった。天気が良かったとはいえ、既に夜の暗さになっている。駅を出て、伊賀上野城の脇の山道を上って、下る。自動車はそこそこ通るが人気があまり無い。とても観光客、というか非地元民が一人で歩く時間でもないし、場所でもない。そこをトコトコと歩く。道を間違えたらアウトになりそうな雰囲気でヒヤヒヤしたが、20分ちょっとぐらいで店に到着。その時点で、次に伊賀上野駅(もとの上野市駅ではなくて、JRの方の駅である)から出るはずの19時ちょうどの列車には乗れないだろう。何せ、店からまた更に歩いて20分以上かかるような距離なのである。とにかく棚を物色して、ギリギリのラインのディスクを1枚だけ購入して終了。三重県全店制覇の最後にしては寂しいが、仕方が無い。 さて、店を出て伊賀上野駅に向かって歩き出す。今度は街灯も無いような真っ暗道である。なかなか肝試しである。その意味で、少なくとも10分間ちょっとはかなり緊張した感じで歩いた。その道が最短ルートである以上、腹を決めて行くのである。無駄な気合。 次の列車は20時ちょうどの発だから、駅に着いても30分以上ある。駅の近所ならコンビニぐらいあるだろうと思って行ってみたら、何も無い。さすがに空腹感を覚えていたので、自販機で売っていたカロリーメイトを買ってホームで食べた。なかなかの侘しさである。食べ終わってもまだ20分以上時間を潰さなければならない。前述したとおり、i Podの電池が少ないので、音楽も聴けない。ぼんやりと駅の灯り以外暗い景色を眺める。 20時00分、亀山行きの普通列車が来る。もともとなのか、その時間だからなのか、客はほとんどいない。さて、亀山から先はと思って、ギリギリのi Pod検索をしてみたら、かなり危ない時間になっていることが分かった。伊賀上野20時00分発で、亀山に46分に着。その後、21時32分の名古屋行きに乗れなかったら、その次が名古屋行きの終電だった。亀山から一旦、津の方に出て近鉄で名古屋に戻る、というルートもあるが、逆にその日のうちに帰り着けるのであれば、余分な出費はしたくない(この旅は明らかに無駄な旅なのは分かっているが)。名古屋~津は、今は伊勢鉄道経由が普通だから、わざわざ亀山に寄る紀勢本線ルートはマイナーということなのだろうか。 とにかく、亀山に着いて今度は45分待ち。さすがに時間もあるので、コンビニを探しに出かける。駅前には無いのでまた10分ぐらい歩くと、幹線沿いにコンビニを発見。パンを買って駅に戻る。伊賀上野程ではないが、やはり夜のローカル駅は侘しい。ただ、僕はこういう侘しさは好きだ。そうでなければ鉄道旅など出来ない。 21時32分、亀山発名古屋行きに乗車。ようやくこの日の旅の終盤戦に入る。家に帰り着いたら23時を回っていた。 収穫も少なかったし、無駄と言えば無駄だし、無茶と言えば無茶な旅なのだけれど、僕自身が面白かったと思うのだから、それで良いのである。結局この日だけで350キロ以上は移動したことになるようだ。
by mwaka71
| 2015-09-24 22:47
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