名駅のタカシマヤで白洲正子と白洲次郎に関する催しをやっているので行ってみた。
もっとも、僕は武相荘には2回行っているので、多分そんなに珍しいものは今更ないだろうとも思いつつ、である。
会場に入ってみると、予想以上に来場者が多い。だが、客層は案の定で、50代以上のおばさま方が圧倒的に多い。正直なところ、それを確認するために行ったような部分もある。まあ、仕事の絡み、と言えなくもない。
経済的に困難ではなかったからと言って、どんな人物でもああいう趣味を持てる訳ではない。彼らは自分の人生に対しての美意識を明確に持っていたのだ。しかも命懸けである。それだけの凄みはそうそう滲み出てくるものではない。
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今度はみうらじゅんのイヴェントを覗く。
みうらじゅんも、大概のネタには何処かで接している。だから珍しくはないのだが、興味深かったのは生原稿だ。彼の書く字は僕のような雑な字ではない。達筆じゃないかもしれないが、読み易い字だと思う。で、当然のことながらイラストが上手い。そりゃあ、イラストレーターなんだから、と言えばそれまでだが、小学生の頃のマンガを見ても、やっぱり上手い。
原稿と作品の大行列の後は、彼の蒐集物(いやげものからゆるキャラまで)とかアウトドア般若心経が並ぶ。フツーの人が見向きもしないものだったり、何とも思わないようなものも、彼には違って見えるらしい。「価値観の揺さぶり」なんて言うと大げさなのだろうけれど、それを自然に出来ることはやっぱり才能だ。
そんな「サブカルの巨人」、みうらじゅんが7月には刈谷にやってくる。僕にとっては何年か越しのことだから、本当に待ち遠しい。