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かのハイドンの弟、ミヒャエル・ハイドンが書いた<レクイエム>について。
名曲事典的なものを眺めていたらたまたま目に入った。見れば、「モーツァルトの『レクイエム』に少なからぬ影響を与えたとされる」とある。これは聴きたい。幸い、naxos music libraryにリリングのものがあったから、早速聴いてみた。 最初の「入祭唱Intoitus」からモーツァルトに通じるものがある。「Requiem æternam dona eis,」という歌い出しの合唱の重なり具合から、いきなりモーツァルトのものに似ている。その後の「et lux perpetua」と歌う部分のリズムはモーツァルトと同じ。 歌詞が同じだし、死者のためのミサ曲である以上は、そこで醸し出されるべき雰囲気も似てくることはあるのだろうが、ただそれだけとは思えない。 ただ、ハイドンはその後の「続唱Sequentia」の部分を一気に、ひと続きの曲としている。そこでは「Dies irae」の部分にモーツァルトと似た響きが聴こえる。ハイドンの方もかなりドラマティックな音楽だ。 「奉献唱Offertrium」の最初の「Domine Jesu」に現れる「quam olim Abrahæ promisisti et semini ejus.」というフレーズもまたモーツァルトにそっくりのものが登場する。このフレーズは次の「Hostias」の同じ歌詞の部分で再登場するが、これもモーツァルトも同様。最後の「聖体拝領唱Communio」に出てくる「et lux perpetua」は、「入祭唱」で出たフレーズが再帰する。モーツァルトの方は、「入祭唱」がほぼそのまま帰って来る。 と書いてくると、モーツァルトがハイドンをパクったようだけれど、もちろんそんな単純なものではないだろう。ただ、M.ハイドンは1763年から亡くなる1806年までザルツブルクの宮廷に勤めていたから、当然モーツァルト父子とも交流があった訳だし、そもそもこの<レクイエム>はザルツブルクの大司教の死を悼むために1771年に書かれたのだから、当時15歳のモーツァルトもこの曲を直接的に知っていたはずだ。20年後に自分が<レクイエム>を書くことになった時、モーツァルトはこのハイドンの作品を思い出していたのではないだろうか。 ところで、モーツァルトの<レクイエム>の源流にあったのはこのハイドンだけではないと思う。<魔笛>でもそうなのだけれど、ヘンデル、特に<メサイア>を感じてしまうことがある。例えば、モーツァルトの「キリエKyrie」とヘンデル<メサイア>の第2部にある「And with His stripes」とか。モーツァルトは<メサイア>の編曲をしているから、対位法とかフーガの扱いなどについて、そこから学んだものもあっただろう。
by mwaka71
| 2008-09-06 01:29
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