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本当は国立近代美術館のフィルムセンターでやっているジャン・ルノワールの映画を観ようかと思っていた。だが前まで行ってみると多そうだったし、そもそも90分程、咳を黙らせておける自信と体力が無い。ということで、ブリヂストン美術館に移動。
ここは好きな美術館だ。もとはもう半世紀ぐらい経っているらしいが、10年位前に改装したそうで、雰囲気が落ち着いていて明るい。そして、きちんとしたスペースがある、というべきか、それに合わせた数しか展示しないのか、どちらにせよ、ひとつひとつの作品をじっくりと眺めることが出来る。ビル中と言っても美術館部分は全く独立しているから、ある種のうざったさが無い。 で、今の企画展示は20世紀美術作品を中心に。 カンディンスキー、モンドリアン、クレー、レジェといった有名どころもあるが、ドーンとベン・シャーンとかザオ・ウーキーとかの作品がまとまって並べられていて、却ってそれらが面白かったりする。その意味では、さすがに良いコレクションだなあと、素人目にも感じたりする。 企画展の分は100点の作品が並んでいたらしいが、実のところ、僕の今回の目的は白髪一雄の作品だったりする。つい数日前に彼の訃報を聞いたので、一人で勝手に追悼気分になろうかと。1950年代の日本の前衛美術は今観てもとても面白いと僕は思っているが、その中でも関西の<具体美術協会>に属した人々はインパクトが強い。数年前に名古屋で展覧会を観た吉原治良や、紙破りのパフォーマンスで有名な村上三郎、電球を使ったポップな作品が印象的な田中敦子、そして足で作品を描いた白髪一雄。理屈から捻り出した表現方法というよりも、もっと感覚的なものだっただろうし、誰もやらない方法というだけでも相当に斬新な表現だったはずだ。勢いに頼ってしまった方が何だか訳の分からない、でも確実に新しい何かが生まれるのだ。 未踏の表現手段があった時代の作家を一方的に羨ましく思うのは、後世の人間の我が儘ではある。単に新奇なことだけを望む人間にとっては、後追いは耐えられないだろうが、同時代の空気と切り離してそれらを眺め、それらを以前以後の中に置いて、全く並列的に捉えてみることが出来るのは後世の人間でしかない。模倣から初めてもそれが同じ道に重ならなければ二番煎じにはならないだろう。 今日観た白髪作品は65年の<白い扇>と72年の<観音普陀落浄土>の2つ。ストイックさよりも表現することへの情熱。
by mwaka71
| 2008-04-12 23:48
| 今日ふと心に浮かんだ考えは。
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