(文章データ欠落)場合どうだろうという見当がつかなかったからだ。
7日(火)の18時30分の回に行ってみた(たまたま別の用があって上京していたので)。う〜む、ざっと30〜40人だったような。それが多いのか少ないのか、おのぼりさんの僕には分からない。
全体で2時間強。ちょっと内容的に詰め込み過ぎで長いかなとも思ったけれど、ボサノヴァ好きには堪らない映像が結構含まれている。僕の場合は、何と言っても、「動く」タンバ・トリオ! ごくごく僅かなものだけど、僕には十分。そしてルイス・エサについての評価がやはりかなり高いことにも満足である。その部分での証言者はベベート。あー、すっかりおじいちゃんだねえ、と、つい思ってしまったが(笑)。
全体は、主にカルロス・リラとホベルト・メネスカルが案内役となって、当時の話を綴っていく。ジョビンやナラ・レオン、ヴィニシウス・ヂ・モライエスなどの重要人物はもちろん既に物故してしまってはいるが、彼らの「動く画」は観ていて嬉しくなる。特に、恐らく元はプライヴェート・フィルムだろうが、ジョビンがジェリー・マリガンに<ワン・ノート・サンバ>のリズムを教えているシーンは非常に興味深かった。また、やっぱりすっかりおじいちゃんなのだけれど、ジョニー・アルフのトリオ演奏(現在)も渋くてカッコ良かったな。
そしてこうして観ていくと、ジョビンの<シェガ・ヂ・サウダーヂ>の登場が如何に衝撃的だったかということも改めて理解出来る。エリゼッチ・カルドーソのアルバム・ジャケットがドンと画面に出たから嬉しかった(単純に僕も持っているから)。
ボサノヴァ関係の本などで既に知っている事柄も多いのだが、実際にその歴史を創った人々の証言や演奏を目の当たりにすると、感慨もひとしおである。その意味ではボサノヴァをディープに聴いている人の方が楽しめる映画だったかも。