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僕は鉄道マニアではないが、旅行するなら鉄道が断然良いと思っている。その裏にある飛行機嫌い(かつて程ではないにしても)や、車の運転にさして面白みを感じていない、というネガティヴな要素(笑)を抜きに考えても、である。ゆったりと車窓からの景色を楽しむとか、駅の雰囲気(特に始発・終着駅)といったようなことが好きなのだ。
また移動そのものが旅の醍醐味でもある。どうやってある地点までたどり着くのか、その過程自体を楽しみたいのだ。車もそれが出来ないことは無いが、鉄道における駅のような存在や、半ばゲーム感覚にも似た時間調整の戦い(時刻表は楽しいアイテムだ)、コンビニ弁当と違って特定の駅にしかない駅弁、一期一会とも言うべきいろいろな乗客との出会い(直接、間接の区別無く)などは鉄道旅ならではなのだ。 世には鉄道愛好者が多い。タモリや原田芳雄は<タモリ倶楽部>の鉄道企画でおなじみだし、古くは、僕の好きな作家のひとりである内田百閒は<阿房列車>シリーズで機関車時代の旅をおもしろおかしく書いている。全然違うとこにいくならば、かのドヴォルジャークも機関車好きだったそうだ。 さて、百閒の<阿房列車>の諸作は近代紀行文学の傑作と謳われているが、その流れを汲むのが宮脇俊三ということになるらしい。今回僕が読んだのは<途中下車の旅>という作品だ。 一応、大まかに目的地のエリアを何となく決めてはいるが、メインテーマは文字どおり途中下車である。途中下車してその駅の周辺の地域を観る、あるいは何か食す。そして次の行く先=下車する駅をとりあえず決める。そういう行き当たりばったり的な旅は、大変なようで、やってみると案外面白い。著者とは較べものにはならないレヴェルだが、僕もそういう旅をしたことがある。ただ、食に関しては僕が無頓着に過ぎるのでノーコメント。 <途中下車の旅>では著者の相方(同行者)として編集者の松家君が登場する。百閒の<阿房列車>におけるヒマラヤ山系(平山三郎)と同じような立場か、というとそうでもない。その違いも面白い。百閒のようなわがままし放題に付合わされるのと、行き当たりばったりとは言え、きっちりとポイントは必ず押さえていく著者に付合うこととの違いとも言える。 また<途中下車の旅>が行われた頃は、国鉄からJRに変わろうとしていた時期にもあたっている。だから今は廃線になってしまったようなローカル線が随分と登場している。それに、やはりもう廃止になってしまったような寝台特急もちょくちょく出てくる。そういったことがまた羨ましい。 目的地に向って、最短時間かつ最短距離で到達するということは、やっぱり味気ないことだと思ってしまうのだが。
by mwaka71
| 2007-04-02 01:47
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