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まだクラシック音楽に大して興味を持っていなかった小学生の頃のことだ。僕は歌謡曲どっぷりだったが、一方でマーチのような賑やかな音楽も好きだった。学校で行事によってかかる軽快なオーケストラの音楽も好きだった。
多くの人と同じように、ルロイ・アンダーソンの曲に初めて触れたのは間違いなくその頃だろう。曲名は知らなくても、耳につきやすく、しかも勝負が早い(=曲が短い)から、途中で聴き飽きない。 しかし、クラシック音楽にどっぷりとハマってからは、意図的に彼の音楽から離れた。それは僕自身にある種の気取りがあったからだ。「あんなノリの軽い音楽なんて!」という訳だ。生意気そのものである。大学でオーケストラをやっていた時に、何度かアンダーソンの曲を演奏する機会があったが、それでステージに上がってもあまり嬉しくはなかった。もっと、真面目な曲をやりたかったのだ。生意気そのものである。 大学を出て、聴く専門になってから、ある時突然アンダーソンの<トランペット吹きの休日>が聴きたくなった。CDを買うなら、アーサー・フィードラーとボストン・ポップス管弦楽団で決まりである。因みに僕が買ったCDのタイトルは<ルロイ・アンダーソン グレイテスト・ヒッツ>というやつだ。ポップスのベスト盤のノリのタイトルだが、全く違和感は無い。 素晴らしい。このオーケストラ全体から発せられる、張りのある響きはどうだろう。真剣な演奏からでしか出ない響きだ。躍動感に溢れ、聴きながら本当にワクワクさせられる。中途半端に、それこそ曲をナメてかかるような演奏で聴くのとは別物だ。 アンダーソンの音楽は決して「お子様向け」だけの音楽ではない。ひとつひとつの曲に盛り込んだアイデア、リズム、よく捉えられた個々の楽器の響きの特徴、そういうものがバランス良く合体しないとこうはいかない。ビッグバンド・ジャズからの影響も大きい。そして出来上がった音楽は極上のエンターテイメントである。クラシック音楽にだって、この視点はあって良いのだ。 <タイプライター>を真面目に聴いてみよう。鮮やかな出だし、無窮動なヴァイオリンの動き、絶妙なタイミングで合いの手を入れる打楽器、どれもが超一流の職人の技である。ひたすらピツィカートだけで押し通す<プリンク、プランク、プランク!>も、フル・オケの威力満点の<チキン・リール>も、ハイドンからヒントを得たかもしれない<シンコペーテッド・クロック>も、どの曲にも楽しさと喜びに溢れている。 ルロイ・アンダーソンの作品は、ハッピーになりたい聴き手のための音楽である。
by mwaka71
| 2007-01-26 01:56
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