小雪を観ようと思って(笑)、<ALWAYS 三丁目の夕日>を観に行った。
東京タワーが建設中の頃の東京の、とある町が舞台である。
下町である。
いろいろな人が居る。
本格的な小説家を目指しながら駄菓子屋を営む男、小さな自動車修理工場の一家、そこに集団就職で青森から上京する少女、踊り子を辞めて居酒屋を始める女、生みの母親に捨てられてこの町にやってくる少年。
戦争が終わって10数年、高度経済成長期を迎えつつある日本は、人々の生活も大きな変化を遂げようとしていた。それを背景とした人情ドラマである。
ストーリー的には泣かせるタイプの作品だ。いや、悪い意味ではない。
ただ、ここで描かれた人情や希望があの時代までにしか存在しなかったとは思わない。かたちは変わって息づいているはずだ。この半世紀で確かに行き過ぎていた時期もあっただろうが、僕たちが他人とかかわり合いながらでしか生きていけない以上、「情」は無くならないだろう。そう信じたい。
で、小雪。まず、あ、デカいな、と思った(笑)。何やっても彼女は彼女だが(良くも悪くも)、その颯爽とした雰囲気が、やっぱりイイな、と思ったしだいで(笑)。