昨日の演奏会を聴いて正直ムカついた(笑)。その勢いで三宮から阪急に乗って、西宮北口(自宅の最寄り駅)を通過して梅田まで出た。そして梅田のタワーレコードへ。
発売されたばかりのオットー・クレンペラーのCDboxを買うためだ。それぐらいしないと気が済まなかったので(苦笑)。
クレンペラーは僕が最も尊敬する指揮者である。正規に録音されたものは9割位は持っているはずだ。1968年、83歳のクレンペラーはウィーン芸術週間でウィーン・フィルと5回の演奏会を行った。このセットはその全てをステレオ録音でまとめたものだ。曲目はバッハ、モーツァル(文章データ欠落)うことでも有名なものだ。
実はこのセットに含まれる大半は海賊盤で出ており、それも僕はほぼ全部持っている。だからこのセットの演奏を知らない訳ではないが、録音状態が全く違う。今回のものは圧倒的に良い。
で、とりあえずマーラーの交響曲第9番から。とりあえずというには大曲だけど。
ライヴならではの細かい傷はある。あるが、それが気にならないほど骨太で重厚な演奏だ。神経質な演奏にはならないし、熱狂的なマーラーとも違う。これはよくありがちなマーラー演奏のパターンにはあてはまらない。だが全曲を通して聴いたとき、静かだが大きな感動を呼び起こすような実直な演奏だ。
これこそその場に居たかったような演奏。