ウソは嫌いだ。
だが、誰が見てもバレバレなウソは、許す。何故なら、そういうウソはバカバカしく笑いとばせるから。
そんなウソをたくさん集めて紹介している本がある。天野祐吉著<嘘八百!>である。サブタイトルが続く。「廣告ノ神髄トハ何ゾヤ?」
この本では明治から昭和初期に至るまでのさまざまな広告の中から、天野氏が厳選した嘘をつくにしてもセンスのいい広告を、またそれ以外にも味のある広告をまとめた一冊である。例えばこれ(写真右)、
「英語を知らぬと犬にもオトル 犬ですら英語がワカル」
素晴らしい。英語の分かる犬とはどういうことなのか。細かいところを読むと
「コレ迄百日かかつても覚えないものがタツタ一日で立派に覚えられる」
絶対ウソだね(笑)。
写真左のコピーはすごいぞ。
「悪筆々々コノ悪筆 本年コソは葬れ」
本気で葬るというよりも何だか開き直っているようにすら思える。
この<嘘八百!>に掲載された数々の広告を見ると、今の宣伝というものがいかに余裕がないか、ということを感じずにはいられない。
で、<嘘八百!>には続編があって<また、嘘八百!!>、<また、また嘘八百!!!>、<嘘八百 これでもか!!!!>と3冊もある。
素晴らしい。