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キンクス。1960年代のイギリスを代表するバンドのひとつ。もちろん同時期にはビートルズ、ローリング・ストーンズ、フー、マンフレッド・マン、スモール・フェイセスなどをはじめ、個性的で素晴らしいバンドが続々と登場し、活躍していた。彼らの音楽は今聴いても、古びた感じはしない、そんな名曲を数多く生み出してきたバンドたちなのだ。
僕はもちろん最初にビートルズに手を出し、次にストーンズの初期を何枚かは聴いていた。そして何のはずみかは忘れたがキンクスを聴くことになった。手始めがこれまた何故か<THE VILLAGE GREEN PRESAVATION SOCIETY>だった。多分読んだガイド本で薦めてあったからだろう。 CDショップに立ち寄り、それを買って、帰宅時に早速ポータブルCDプレイヤーで聴き始めた。とても親しみやすいメロディが流れ始める。「あれ、前に聴いたことなかったっけなあ」と思うような音楽があちこちに出てくる。でもどれも実際には初めてのはずだ。ロックというより随分ポップだなあとも思った。 しかし聴けば聴くほどに味のあるアルバムだということに段々と気が付いてきた。歌われている詩が懐古趣味だとか、同時期のサイケデリックとは一線画した音楽だとか、いろいろ面白いポイントはある。だが何よりも親しみの裏にある苦みだ。彼らの先達のひとりのブルース・マン、ハウリン・ウルフの曲のリフをそのまま使った「Last Of The Steam-Powered Trains」、レイ・デイヴィス(リーダー、ヴォーカル、作詞作曲)が歌うというより語ると言った方が良い「Big Sky」などには特に、その苦みを感じる。 「Big Sky」の歌詞をちょっと。 大空は泣き叫ぶ子どもたちの上を通り過ぎるとき、悲しくなった でも大空は大き過ぎて下へと降りては行かれない 大空は泣くには大き過ぎる 大空は眺めるには高過ぎる 僕たちのような人間にとってはね 切なく美しい。これは少しでも英語が分かれば、原曲を聴いたとき、よりその味わいの深さを感じることが出来るはずだ。 全15曲。曲としては凝ったつくりのものはないが、コンセプトアルバムだけに全体を覆う雰囲気はずっと共通している。プレイヤーのストップ・ボタンを押す気にはならない。 このアルバムを聴くことは、連作詩集を読むのと同じようなものだし、しばしアルバムの世界にトリップするのも良い。そう思わせてくれるものだ。
by mwaka71
| 2005-02-10 23:50
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